研究課題/領域番号 |
24520903
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
古田 昇 徳島文理大学, 文学部, 教授 (30299333)
|
研究分担者 |
中条 義輝 徳島文理大学, 文学部, 教授 (10124108)
川瀬 久美子 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (40325353)
小林 郁典 徳島文理大学, 理工学部, 准教授 (90248328)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | GIS |
研究概要 |
研究対象地域における、基盤地図(大縮尺地図)の収集に努めるとともに、当該地域の過去の(具体的には昭和30~40年代)の都市計画等の各自治体における保存状況の調査を行った。具体的には、徳島県美波町・徳島市、兵庫県淡路市・洲本市・南あわじ町、香川県東かがわ市、さぬき市、高松市、坂出市、宇多津町、丸亀市、多度津町、三豊市、観音寺市、愛媛県松山市・四国中央市、新居浜市、西条市の各市町である。また、既収集している都市計画図、国土基本図等を再整理し、あらためて大型スキャナーを用いてデジタル化する準備作業にも着手した。その上で、25000地形図や国土基盤情報などとの整合性を確認して、GISのデジタルデータとして重ね合わせの試作を行っていった。 また、当該地域で地図資料を研究目的に貸与もしくは購入できるかを協議し、必要な場合は、測量法に基づいて交付申請を行った上で、大縮尺地形図の収集をおこなった。電子地図の場合は、ファイル形式が多様なため、GIS上で運用するためのシェープファイルへの変換方法を検討した。一部地域については、今後も研究を続けていくこととしている。 さらに、空中写真を用いて、微地形分類図の作成に一部地域で着手した。具体的には、写真をすでに購入している高松地域、および今回購入した松山地域をおもな対象とした。 これらの成果は、まだ改良の余地があるものの、順次学会において研究発表し、討議を受けると共に、多くのご教示アドバイスをいただいた。2年度以降の研究において有意義に活用していきたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査対象地域が広範なため、今後研究を加速する必要がある。また、当該自治体によって、既存の旧版地図の所蔵を確認できたものの、その複写等について承認がおりない自治体がわずかだが存在するため、今後時系列的変化が追えるように協議を行う。また、地形分類については、さらに空中写真の収集を進め、判読と分類図のGIS化を進めたい。
|
今後の研究の推進方策 |
大縮尺の地形図が複数年次得られた地区については、地理院の地形図等とあわせて、土地利用の経年変化をGIS化していく。また、微地形分類を進め、土地の災害耐性度についての検討を進めると共に、隣接する地域間での整合を図る。また、地質ボーリング資料の収集と解析を行い、必要であれば現地調査を行い、許可をいただければコアサンプルの分析を行いたい。地域の住民の人々への周知等についても、徳島県の一部地域で本年度、進める予定であり、現在地域の自治体等と協議を行っている。具体的にその方法等も実質化していく予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
主として、分析に必要なPCハードおよびGISソフトウェアの更新経費、また、現地への資料収集、協議、現地調査のための旅費、分析用のデータ入力、資料整理のための学生亜アルバイト経費、成果報告と検証の為の学会発表用経費などに用いる計画である。PCハードについては、既存のパソコンの能力等を勘案し、適切な時期に見積もりを行った上で導入する計画としている。
|