研究課題
基盤研究(C)
本研究は、東日本大震災後、被災地における結婚移住女性の調査を通して、多様化と階層化している結婚移住女性の現状と、彼女らの社会参画における資源の乏しさを明らかにした。調査結果分析を通して、移住女性の社会的適応に必要な条件として日本社会は個人的リレーションシップに基づく人間関係と滞在日数に比例する日本語力が要求されているが、いかなる社会的ケアがない中で、移住女性本人が二つの社会的資源を獲得することが極めて難しく、結果的に孤立や放浪のステージにとどまる例が多いことが明らかになった。
文化人類学