本年度は雲南省、ラオスを中心に台湾、鹿児島を比較例として薬草知識の調査を中心に関連する歴史遺産や文化遺産についての調査も行った。研究発表を東北大学、九州大学、国立民族学博物館で行った。東北大学において論文博士号を取得するとともに、世界遺産関連のシンポジウムでコメンテーターを務め、研究成果の市民への還元なども行った。研究成果は来年度、国立民族学博物館の共同研究会の編著として2015年度刊行される予定であり、ほかに琉球大学の学内の紀要に2本、調査報告書に1本論文として2014年度に刊行された。今日の中国政府の拡大主義が文化的な側面におよんでおり、少数民族の文化保護を名目とした中薬資源の確保の様子が具体的に把握できた。主な内容に関しては現在印刷中の国立民族学博物館の編著に記した。鹿児島での研究成果は実習報告書の形で活字化することを現在行っている。今後これらの成果を生かして今後の科学研究費の獲得に向けて努力していきたい。
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