研究実績の概要 |
最終年度の平成27年度は、主として研究成果発表のための活動に従事してきた。具体的には、タイのバンコックで7月15日から17日の間に行われたIUAES(International Union of Anthorpological and ethnographical sciences)中間会議に参加して、“ The Etiquette of Dana, unreciprocal gift giving, at the temple of Hindu Goddess.”という題目で研究成果の発表を行った。さらに、その英文原稿に加筆を行い、群馬県立女子大学の紀要に投稿した。現地でフィールドワークを共に行ってきた方々に論文の抜刷りを配布することを前提としていたため、現地で撮影した写真をふんだんに取り入れて作成した。抜刷りが出来上がった段階で国際便にて郵送した。これまでフィールドで得ることができた多くの経験と知見について、出版物を媒介として、現地で協力していただいた人々と共有することが本研究課題の到達目標の一つであった。 もう一つの研究成果発表の活動としては、アジア・アフリカ言語文化研究所で12月に開催された国際シンポジウム“ Diversity of the Meaning of Being 'Single' in the Global Societies: Drastic Changes of the Way of Life, Human Relations, and Kinship,” Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa (ILCAA),(12 -13th, December 2015)への参加であった。タイトル‘The Plural Form of Lives of Hijras, Unmarried Hindu Goddess Devotees.'という論文の発表を行い、インドのデリー大学から参加された研究者たちから貴重な意見をもらうことができた。このシンポジウムでの論文の出版に向けて、現在シンポジウム参加者の間で協議を重ねているところである。
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