研究課題
基盤研究(C)
本研究は職人の技術に関して「手作り」を視点として、その近代化にまつわる問題について調査・分析をおこなった。木工業や酒造業・桶樽製造などにおいて、技術が相互に規定し合う状況を調査し、また轆轤をめぐる祖神信仰が近代の万年筆製造についても継承されていたことを解明した。「手作り」という言葉は職人技術の近代化のなかで、オーダーメイド、もしくは部分的な可変仕様の意味合いで用いられ、そこに伝統的な技術に関する感覚が埋め込まれている場合があることを明らかにした。
民俗学