中国契約法研究会を立ち上げ、小口(研究代表者)のほか中国の韓世遠(清華大学教授)、王成(北京大学教授)及び日本の瀬川信久(早稲田大学教授)、松岡久和(京都大学教授)、渡辺達徳(東北大学教授)の構成で、中国契約法総則部分の主要論点とそれに対する日本法との比較研究を毎年2回、都合6回行い、その成果を学内機関誌(早稲田法学、比較法学)に掲載した。具体的には、先履行・同時履行の抗弁権、不安抗弁権、債権者代位権、債権者取消権については、全員の共同報告書にまとめて早稲田法学に掲載した。また、小口自身は、単独で、履行の抗弁権、債権者代位権、債権者取消権、危険負担、事情変更原則等につき、裁判例を踏まえた基礎的研究を行い、その成果を比較法学、早稲田法学に掲載した。なお、近く、債権譲渡、契約解除につても同種の基礎的研究成果を公刊する予定である。
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