本研究課題では、司法制度改革を受け、判例法の伝統を持つ英米の法思想から裁判官の役割について示唆を得ることができないか検討した。また、判例法に批判的なベンサムの法思想も検討している。 英米の法思想の単著を2013年度に刊行し、2014年度にはベンサムに関する共編著を刊行した。論文は、立法の思想の分析、裁判をめぐる現代の英米の議論の検討、ベンサムの法思想を検討したものなど、計7本、執筆した。同様のテーマで、国際学会4回を含む、計8回の学会報告を行った。 なお、コモン・ロー思想、ベンサムの法思想の第一人者のロバーン教授、ポステマ教授などを招聘し、2014年度と2015年度に同志社大でセミナーを開催した。
|