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2012 年度 実施状況報告書

情報公開法と放射線についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 24530035
研究種目

基盤研究(C)

研究機関明治大学

研究代表者

REPETA Lawrence  明治大学, 法学部, 特任教授 (10398547)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード情報公開 / 除染 / 行政機関 / 放射線
研究概要

初年度はいくつかの重要な作業を完了することができた。最初に特定の目標にむけ、研究の焦点をしぼるための概念的な作業を行った。この作業には,行政機関やニュース媒体,その他情報発信者から公開されている情報を見直すことが含まれている。情報発信者の特性を見極める事は,どこに情報公開請求を求めれば、さもなくば一般に公開される事のない重要な情報が得られるのかを見極めるために不可欠である。
この作業の一貫として,研究代表者は福島県南相馬市に出張し,放射能モニタリングの現状を調査した。
第2に,特定の行政機関を限定し、また,どのような文書の情報公開請求を行うかのリストを作成した。
第3に、研究代表者はスタンフォード大学で開催された電子情報と政府による情報利用についてのワークショップに参加し,情報学を専門とする研究者と情報交換を行った。とくに有意義だった点は,アメリカの地方自治体が市民に提供している「オープンデータ」という試みについて学んだことである。「オープンデータ」とは、各種のソフトウェアを介して市民が、直接、地方公共団体が所有する未加工のデータにアクセスし,情報を得る事ができるというサービスである。
第4に、研究代表者は情報公開請求によって得た情報を掲載するためのウェブサイトおよびデータベースを開発し、いままで収集した情報を市民が利用できるようにするため、技術的な整備を行った。
上記の作業を通じて,今後研究を発展させるための十分な土台を築く事ができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究課題を遂行するために重要な 作業を完了する事ができた。たとえば、概念の整理および理解や、情報公開請求を行うべき行政機関等の特定、およびホームページとデータベースの構築等である。
また、これまでに収集した情報や研究の進捗について専門家から意見を得る事ができ,また今後も引き続き専門家と協議できるような体制を整えた。
まだ、2012年度予算についての情報の公開請求を行うには至っていないが,そのための準備は行う事ができた。平成25年度は,実際に情報公開請求を行い,該当行政金から聞き取りを行った上,文書を受領する予定である。

今後の研究の推進方策

今後は,特定した情報に対して公開請求を行い、対応を待つ事になる。希望する政府文書等が入手でき次第,その内容および重要性について検討を行い,必要に応じて専門家の意見を求める事になる。入手した文書等は平成24年度に作成したウェブサイトとデータベースに加え,市民に供与する。
また、専門家と共に研究会を開催し,公開された情報について議論を行い,現在公開されている他の情報と比較を行う。専門家から得た意見を元に,今後のどのように情報公開請求をお行っていくかを検討する。また、公開された政府文書の性質や,すでに請求していても未公開とされた情報や、存在しないと言われた情報についての政府の見解を検討する。
作成したウェブサイトやデータベースについて,引き続き管理を行い,必要な改良を加えていく。

次年度の研究費の使用計画

主としてウェブサイトとデータベースの構築のために調査業務委託を行う。すでに原型は作られており、継続的に情報の更新、技術的な改良を行っていく。
また、情報公開請求を行い、公開された政府文書の検討を行う。また専門家から意見を聞き、情報の使用方法についても検討を行う予定である。これらの研究成果を発表するため、研究会を開催する予定である。
また、情報の使用方法を説明するためのワークショップを福島で開催することも検討している。参加者からデータベースの使用方法等について意見を徴収し、ウェブサイトとデータベースの改良に役立てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Online Archive of Government Records Related to the Fukushima Nuclear Disaster2013

    • 著者名/発表者名
      Lawrence Repeta
    • 学会等名
      The Right to Information & Transparancy in the Digital Age
    • 発表場所
      Stanford University
    • 年月日
      20130311-20130312
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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