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2013 年度 実施状況報告書

東アジアの経済刑法

研究課題

研究課題/領域番号 24530070
研究機関京都大学

研究代表者

高山 佳奈子  京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (30251432)

研究分担者 山本 雅昭  静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (30380124)
神例 康博  岡山大学, 法務研究科, 教授 (40289335)
松原 英世  愛媛大学, 法文学部, 教授 (40372726)
品田 智史  大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 准教授 (60542107)
張 小寧  立命館大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (60588408)
松宮 孝明  立命館大学, 法務研究科, 教授 (80199851)
キーワード経済刑法 / 東アジア法 / 比較刑法
研究概要

4月、7月、11月、2月に研究分担者および連携研究者が参加した研究会を実施し、(1)前年度に実施した華東政法大学との合同シンポジウムの成果公表のための検討、(2)『新経済刑法入門(第2版)』執筆のための報告・検討、(3)次年度中に開催される予定のアジア犯罪学会および華東政法大学シンポジウムの準備のための検討、(4)東アジア諸国の刑法理論に影響を与えている、ドイツ法を中心とした欧米諸国法の観点から執筆されている、クラウス・ティーデマン古稀祝賀論文集中の経済刑法に関する論文の共同研究を行った。
(1)では、日本と中国におけるクレジットカード犯罪の諸問題を扱い、研究成果を公表した。(2)では「法人の刑事責任」「経済犯罪の対策」「企業の内部統制と経済犯罪」「経済事犯の発見と監視機構」「会社法上の罰則」「独占禁止法違反の犯罪」「知的所有権・企業情報をめぐる犯罪」等を検討し、研究分担者全員が執筆に参加し、新たな章も設けて出版を実現した。(3)についてはまずアジア犯罪学会セッションで取り上げる予定の「経済刑法と保護法益」「制裁の性質」を検討したほか、武漢大学(中国)および台湾大学の研究者との連携により学会準備を進めた。華東政法大学とのシンポジウムは当初25年度に実施する予定であったが、日程の調整ができなかったため、26年度に延期して開催することとした。(4)については数本の論文紹介とコメントの原稿をすでに作成しており、26年度の初めの公刊を目前とする状態まで作業が進んでいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

4回の研究会を実施したほか、華法政法大学との合同シンポジウムの成果、『新経済刑法入門(第2版)』を始めとした出版が当初計画以上に実現できた。しかし、25年度末に予定していたシンポジウムが日程調整の問題から26年度に延期された点は、当初計画どおりにならなかったところである。もっとも、延期後の日程はすでに確定しているほか、新たに26年度にはアジア犯罪学会での研究発表も実現できることになった。全体としては、おおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

定期的な研究会の開催を続けるほか、延期されていた華東政法大学とのシンポジウムを開催する。また、25年度に新たに計画された、アジア犯罪学会でのセッションでは、中国および台湾の研究者との共同研究を実施する。研究会の中で進めてきた、ヨーロッパ諸国法の研究成果を、法律雑誌に公表する。これらをふまえて、年度の終わりにかけて、3年間の研究成果を総括するまとめの研究会を開催する。

次年度の研究費の使用計画

25年度に開催する予定であった華東政法大学(中国)との合同シンポジウムが、日程調整の問題から26年度に延期されたことによる。
華東政法大学シンポジウムについて、延期後の開催予定はすでに決定しており、中国から数名の研究者を立命館大学に招へいして開催するので、繰り越し額はそのための旅費・滞在費として使用する。それ以外には、アジア犯罪学会に招へいする外国人研究者の滞在費、通常の研究会のための研究分担者・連携研究者の旅費、資料代等への支出を予定している。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 行政制裁法の課題――総説2013

    • 著者名/発表者名
      高山佳奈子
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 1066 ページ: 4-6

  • [雑誌論文] 諸制裁の性質――刑法の視点から2013

    • 著者名/発表者名
      山本雅昭
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 1066 ページ: 14-19

  • [雑誌論文] 日本における「支払用カード電磁的記録に関する 罪」2013

    • 著者名/発表者名
      神例康博
    • 雑誌名

      立命館法学

      巻: 351 ページ: 397-408

    • DOI

      http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/13-5/kanrei.pdf

  • [雑誌論文] クレジットカード使用と詐欺罪2013

    • 著者名/発表者名
      松宮孝明
    • 雑誌名

      立命館法学

      巻: 351 ページ: 373-384

    • DOI

      http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/13-5/matsumiya02.pdf

  • [雑誌論文] クレジットカードシステムと背任罪2013

    • 著者名/発表者名
      品田智史
    • 雑誌名

      立命館法学

      巻: 351 ページ: 429-440

    • DOI

      http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/13-5/shinada.pdf

  • [学会発表] 日本の独占禁止法における諸制裁2014

    • 著者名/発表者名
      山本雅昭
    • 学会等名
      アジア犯罪学会
    • 発表場所
      大阪商業大学
    • 年月日
      20140626-20140629
  • [学会発表] 規制のハーモナイゼーションと刑法2014

    • 著者名/発表者名
      松原英世
    • 学会等名
      アジア犯罪学会
    • 発表場所
      大阪商業大学
    • 年月日
      2014-06-29
  • [学会発表] 民意と刑事政策

    • 著者名/発表者名
      松原英世
    • 学会等名
      瀬戸内刑事法研究会
    • 発表場所
      香川大学
  • [図書] 「経済犯罪の対策」神山敏雄ほか編『新経済刑法入門(第2版)』2013

    • 著者名/発表者名
      松原英世
    • 総ページ数
      416(94-102)
    • 出版者
      成文堂
  • [図書] 「経済事犯の発見と監視機構」神山敏雄ほか編『新経済刑法入門(第2版)』2013

    • 著者名/発表者名
      松原英世
    • 総ページ数
      416(122-133)
    • 出版者
      成文堂

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公開日: 2015-05-28  

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