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2013 年度 実施状況報告書

IFRS時代の剰余金分配規制と債権者保護

研究課題

研究課題/領域番号 24530091
研究機関大阪大学

研究代表者

久保 大作  大阪大学, 高等司法研究科, 准教授 (90384726)

キーワード企業会計法
研究概要

平成25年度において論文として公表できたのは、日本法に関する1篇のみにとどまる。当該論文においては、昨年度に引き続き「一般に公正妥当と認められる企業会計の慣行」(会社法431条)の意義を解明する作業を行った。具体的には、我が国の会計基準設定主体が作成したものではない会計規範が「一般に公正妥当と認められる企業会計の慣行」として認められるにはどのような要素が必要とされているのかについて、これまでの公表裁判例と学説において提唱されているアプローチとを比較検討した。そして裁判例は、学説が主張するような「公の権威の存在」あるいは「規範の名宛人」が緩やかな形で適用されている可能性を指摘した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

外国法に関する分析が進んでいない。昨夏に体調不良にみまわれたことも1つの原因であるが、ニュージーランド法、そして新たに研究対象に加えたオーストラリア法に関する文献等の分析が遅れていることが主たる原因である。

今後の研究の推進方策

公正なる会計慣行に関する日本法の現状把握は一段落がついたと考えているので、今年度は外国法分析(とりわけニュージーランド法・オーストラリア法)の分析を試みたい。また、ヨーロッパにおいても本問題に関する論文が新たに公刊されているので、そちらの分析も進めていきたい。

次年度の研究費の使用計画

昨夏に体調不良により海外出張を見合わせたため、旅費として使用する予定であった額がほぼ未執行となった。
昨夏に行う予定であった海外出張を今年度行うことにより、今年度行う予定の出張等と併せて使用したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 「公正なる会計慣行」の認定をめぐって2013

    • 著者名/発表者名
      久保大作
    • 雑誌名

      会社・金融・法

      巻: 上 ページ: 399-423

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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