研究課題
基盤研究(C)
本研究は、民事訴訟制度における当事者の変動と、それにかかる利害関係人の行為責任の分配との関係を、主に任意的当事者変更制度を対象に分析した。その結果、判例の背後にある利益衡量を理論化し、また、当事者にとって任意的当事者変更が持つ意義を明らかにした。それによれば、任意的当事者変更は、原告の当事者特定負担を軽減するために導入されるべきで、任意的当事者変更制度により、原告は事実審の口頭弁論終結時までに当事者を特定すればよいことになる。
民事訴訟法