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2014 年度 実績報告書

国際裁判管轄における「特段の事情」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24530102
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

芳賀 雅顯  慶應義塾大学, 法務研究科, 教授 (30287875)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード国際裁判管轄 / 特段の事情
研究実績の概要

2014年度科研費助成事業による研究成果は、以下のものである。
本テーマに直接関連する成果として、(1)Das internationale Parallelverfahren in Japan, ZZP Int.Bd.18, S. 339 ff.がある。これは、国際的訴訟競合に関する日本の学説および判例を紹介し(近時は、国際的訴訟競合を我が国の国際裁判管轄を否定する「特段の事情」として位置付ける見解が学説・判例で有力である)、これに対する私見を述べたものである。また、(2)Internationale Annexzustaendigkeit in Japan, FS. Gottwald, S. 233 ff.がある。これは、関連請求を一つの裁判所で審理することができるならば、同一紛争に関する手続の分断が避けられるメリットがある管轄原因であったため、この点に関する我が国の判例・学説の状況を紹介するとともに、ヨーロッパ民事訴訟法の基本法源であるブリュッセル規則においてこのような管轄原因を有しない点を批判的に検討したものである。(3)「訴え却下判決の国際的効力」『民事責任の法理(円谷先生古稀)』(成文堂、2015年5月刊行予定)では、国際裁判管轄を有しないことを理由に外国裁判所で下された訴え却下判決の承認をめぐる問題を検討した。
また、本テーマを研究する過程において直接的ではないが関連する成果として、(4)「執行判決訴訟の法的性質について」石川明=三木浩一編『民事手続法の現代的機能』(信山社、2014年)333頁がある。これは、(3)論文執筆との関係で生じた疑問、すなわち、執行力の国際的効力について、執行国が付与するとの支配的見解に疑問を持ち、判決国の効力が拡張されるとの見解を支持したものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] Das internationale Parallelverfahren in Japan2014

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Haga
    • 雑誌名

      ZZP International

      巻: 18 ページ: 339-364

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 『民事責任の法理(仮題)』2015

    • 著者名/発表者名
      芳賀雅顯「訴え却下判決の国際的効力」
    • 総ページ数
      未確定(26頁相当)
    • 出版者
      成文堂
  • [図書] Festschrift Gottwald2014

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Haga, Internationale Annexzustaendigkeit in Japan
    • 総ページ数
      722 (233-240)
    • 出版者
      Beck
  • [図書] 『民事手続法の現代的機能』2014

    • 著者名/発表者名
      芳賀雅顯「執行判決訴訟の法的性質について」
    • 総ページ数
      842(333-352)
    • 出版者
      信山社

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公開日: 2016-06-01  

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