研究課題/領域番号 |
24530112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
茶園 成樹 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (30217252)
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研究分担者 |
勝久 晴夫 大阪大学, 知的財産センター, 特任助教(常勤) (00597958)
村上 画里 大阪大学, 知的財産センター, 特任講師(常勤) (70597351)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 知的財産権 / 競合領域 / 著作権 / 商標権 / 不正競争防止法 |
研究概要 |
今年度は、本研究テーマについて、①先行研究の整理と分析枠組みの検討、②研究代表者及び研究分担者間の検討会、③研究進捗状況の公表・意見交換会の実施、④次年度の研究に向けた準備を行った。 ①について、国内外の知的財産権の競合に関する先行研究の見解を整理し、現行法上の問題点を抽出した。欧米法における異種の権利間の調整に関する法的規律及び権利侵害発生に関する法的問題について、各種文献から考察を行った。国内法については、①権利存立過程と権利行使の場面における現行法のあり方を再検討すること、②商標権を侵害する著作権の存立、著作権を侵害する商標権の存立に関する現行制度の是非、③著作権と商標権の両方が存立する場合における不正競争防止法上の請求の可否という3つの視点について検討した。 ②について、2ヶ月に一回のペースで研究代表者及び研究分担者で研究進捗状況について打ち合わせを行い、研究の進捗状況について報告をした。また、研究代表者と研究分担者は電子メールで適宜の意見交換を行った。 ③について、本研究会の進捗状況を紀要等で公表した。また、研究代表者と研究分担者間において進捗状況の報告を行った。このほか、学内外の研究者及び実務経験者と意見交換会を行った。 ④について、次年度の海外調査のための事前準備を行った。まず、本研究テーマに関する欧米法の調査について、外国文献の選定・購入を行い、ドイツ法、アメリカ法の文献の素読を行った。欧米法については次年度以降も引き続き調査を行っていく。また、次年度行うアジア法の調査について、研究代表者及び研究分担者間で調査対象国の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内における文献調査を中心に研究活動を行った。本研究の計画では、今年度は次年度に行う調査のための下準備を行うこととなっているためである。調査の進捗状況については、研究代表者及び研究分担者間で適宜、打ち合わせを行って、情報共有をした。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、本研究テーマに関してアジア法の調査を行う、具体的には、著作権と商標権の競合領域に関する問題について検討を行うための調査を行う。また、必要に応じて、現地で販売されている各種文献の購入を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は、外国法調査のための旅費を中心として支出を行う。また、研究に必要となる文献の選定・講読を適宜行うこととする。この他、資料収集・整理のアルバイト費用などの人件費のために研究費を使用する予定である。
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