• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

タイ王室の政治的役割の変化:カンボジア及びマレーシアとの比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 24530130
研究機関法政大学

研究代表者

浅見 靖仁  法政大学, 法学部, 教授 (60251500)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードプーミポン / タイ / 王政 / カンボジア / マレーシア / ラーマ9世 / 立憲君主制 / 枢密院
研究実績の概要

本研究プロジェクトでは、タイの王室の政治的役割について、カンボジア及びマレーシアの王室と比較しながら研究を行い、タイの王室の政治的役割を国王や他の王族の個人的な資質のみに帰すのではなく、王室を1つの制度として分析を行った。一定の民主化が行われた後の王室の政治的役割を本格的に比較した研究の蓄積はあまり多くなく、立憲君主制の比較研究のための理論的枠組みも未整備の状態にあったが、研究期間中の2014年にAlfred StepanやJuan LinzらがJournal of Democracy誌上に"Democratic Parliamentary Monarchies"と題する論文を発表し、立憲君主制の比較研究のための新たな枠組みを提示した。彼らが提示した理論的枠組みは東南アジアの立憲君主制の比較にもさまざまな示唆を与えてくれるものであったが、彼らは主にヨーロッパと中東の立憲君主制を比較しながら、考察を行ったため、東南アジアの立憲君主制の比較研究のためには、いくつかの修正を加える必要が感じられた。
このため、本研究プロジェクトは、2014年度と2015年度においては、タイ、カンボジア、マレーシアの王政の政治的役割に関する資料を精力的に収集するのと並行して、Alfred StepanやJuan Linzらよって提示された理論的枠組みを東南アジアの立憲王政の比較をするのに適したかたちに修正する作業にも力を注いだ。
研究成果の一部は、2015年日本タイ学会研究大会などで報告を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] タイの政治不安と王室2016

    • 著者名/発表者名
      浅見靖仁
    • 雑誌名

      青淵(渋沢英一記念財団発行)

      巻: 806号 ページ: 27-29

  • [学会発表] プラユット政権と王室:乱れ飛ぶ「噂」の政治学的分析2015

    • 著者名/発表者名
      浅見靖仁
    • 学会等名
      日本タイ学会
    • 発表場所
      東京学芸大学(東京都小金井市)
    • 年月日
      2015-07-11 – 2015-07-12
  • [学会発表] タイの歴史と政治:王室の役割の変化を中心に2015

    • 著者名/発表者名
      浅見靖仁
    • 学会等名
      日本アセアンセンター
    • 発表場所
      ベルサール御成門(東京都港区)
    • 年月日
      2015-06-09

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi