本研究では、「多選首長と地方政治行政構造の関連性についての多角的研究」(2009~2011, 課題番号21530119)を引き継ぐ形で、多選首長と議会の関係を解明することを主たる課題とした。 多選首長に相対する関係にあった議員あるいは議会関係者に対するヒアリングから、多選首長が議会多数派と良好な関係を築くことに成功したことが、安定的な自治体運営を可能にしたことが確認できた。また、各自治体独自の活動と観念される議会に関しては、議事の進行や議事録の作成など、様々な面で各議会で独自の慣行が蓄積されており、自治体間の差異が想像以上にあることが確認できた。
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