本研究の目的は、域外での連携協力活動が、日本とEUおよびその加盟国、NATO、オーストラリア間における安全保障上の対話にどの程度、どのような影響を与えるか検証することである。 アフガニスタン・中央アジアにおける日本とEUの共同作戦、および海上自衛隊とEUやNATO、多国籍連合部隊の連携によるソマリア沖海賊掃討作戦(アタランタ作戦)について実証的研究を行った。各種政府公文書や日英独を中心に作戦に参加した国の資料、各国の政府要人、防衛政策アナリストとのインタビュー結果分析により、日本の二国間・多国間における諸課題(軍事、財政、外交、政策、人材育成)と解決策をこの研究で明らかにすることが出来た。
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