経済危機以後の日欧の超高齢社会における新成長戦略と社会保護の在り方を分析し、その問題点と課題を明らかにした。日本および欧州諸国の財政危機と高齢化に伴う人口動態上の変化が、雇用状況や疾病パターンを変え、社会保護の財政的・社会的持続可能性を脅かしている。研究代表者および研究分担者は、文献で不明な点や不十分な点について、欧州委員会総局の政策担当実務者とのインタビュー調査を実施し、2014年9月には国内学会で報告し、11月末にはイタリアの欧州大学院大学(EUI)の国際コンファレンスで研究報告を行った。国際査読を経て英文研究図書を刊行し、2015年度中に福田耕治編『EUの連帯とリスクガバナンス』(成文堂)により出版する。
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