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2014 年度 実績報告書

戦後日本の知的交流とアメリカのフィランソロピー―――松本重治とロックフェラー財団

研究課題

研究課題/領域番号 24530170
研究機関大阪大学

研究代表者

中嶋 啓雄  大阪大学, 国際公共政策研究科, 准教授 (30294169)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード政治学
研究実績の概要

最終年度である今年度は、6月に開催されたアメリカ学会年次大会の部会で、戦後の知的交流の再生において、松本重治をはじめとするアメリカ研究者がいかなる役割を果たしたのかについて、研究報告を行った。
9月にはワシントンDC郊外のメリーランド州カレッジパークに位置する国立公文書館Ⅱに1週間程度赴いて、1950年代初めから1960年代初めにかけてのアメリカの対日文化外交に関する政府文書を閲覧・収集(複写)した。
前年度までロックフェラー・アーカイブ・センターにおいて史料収集を行って、戦後、松本が国際文化会館を舞台に先導した日本の知的交流に対するロックフェラー財団の財政的支援や、松本や彼の恩師に当たる日本のアメリカ研究の祖・高木八尺と財団の理事長も務めたジョン・D・ロックフェラー3世との交友について詳らかに研究してきたが、今回、収集したアメリカ政府の文書も併せて考察の対象とすることによって、戦後の日米文化関係の有り様を総体として把握することが可能となった。その意味でもきわめて意義深い、重要な史料収集の機会であった。
その後、過去3年間に収集した史料に基づき、アメリカの学会誌等への投稿を念頭に英文論文の執筆を開始した。また、戦後の日米関係再生に繋がる戦前における高木の国際秩序構想等を論じた論文(日本語)を執筆し、学会誌に掲載された。
さらに次年度以降、戦前から戦後にかけての日米知的交流に関心を持つ国内外の研究者と共同研究を実施することを計画し、メール等も含め緊密なコンタクトを取った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] モンロー・ドクトリン、アジア・モンロー主義と日米の国際秩序観―戦前・戦中期における日本のモンロー・ドクトリン論を手掛かりに2015

    • 著者名/発表者名
      中嶋啓雄
    • 雑誌名

      アメリカ研究

      巻: 49 ページ: 61-80

  • [学会発表] 戦後日本の知的交流の再生―アメリカ研究者とロックフェラー財団2014

    • 著者名/発表者名
      中嶋啓雄
    • 学会等名
      アメリカ学会
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター
    • 年月日
      2014-06-08
  • [備考]

    • URL

      http://researchmap.jp/h.nakajima

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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