• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

フランス「外交力」の制度的基盤の形成:途上国援助の多国間枠組の構築過程の史的分析

研究課題

研究課題/領域番号 24530186
研究機関同志社女子大学

研究代表者

鳥潟 優子  同志社女子大学, 現代社会学部, 准教授 (60467503)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードフランス外交 / 国際関係史 / 外交史 / 対米同盟 / 援助外交
研究実績の概要

平成26年度は、前年度から引き続き、1950年-70年代インドシナへのフランスの軍事・経済援助政策と、1951年10月に成立したアメリカの相互安全保障法(MSA法)に基づく同盟諸国への軍事・経済援助に関する仏米の政府史料を読み込んだ。その過程で研究対象の時期をやや広げた。それによって、フランスが、インドシナ戦争の初期1940年代後半、オランダが当時苦渋していたインドネシア独立戦争をめぐって国連が介入するのを目の当たりにして、その国連の介入のパターンがインドシナにも適用されることを恐れ、またアメリカがマーシャル・プラン等の対オランダ本国・対インドネシアへの援助を手段に圧力をかけ、オランダに妥協を迫るプロセスを懸念を持って見ていたことが明らかになった。その成果の一部を、「東南アジアにおける脱植民地化と冷戦のイデオロギー化、一九四七~一九四九年――想像上の共産主義の恐怖はいかにして生成されたか」と題する論文を執筆し、益田実他編『冷戦史を問い直す―「冷戦」と「非冷戦」の境界』(ミネルヴァ書房、近刊)において来年度中に公表できる見込みである。また脱植民地化及びフランス外務省・政府内での外交政策形成プロセスに関する研究の成果を生かして、研究発表に記載した書評を執筆した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 「書評:池田亮『植民地独立の起源―フランスのチュニジア・モロッコ政策』(法政大学出版局、2013年)」2014

    • 著者名/発表者名
      鳥潟優子
    • 雑誌名

      日仏政治研究

      巻: 8号 ページ: 25-29

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi