研究課題/領域番号 |
24530189
|
研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
高嶺 司 名桜大学, 国際学部, 准教授 (30442495)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 開発援助(ODA)政策 / ベトナム / 日越関係 / 政策決定過程 / 安全保障 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、東京都及び関西地域の研究機関や図書館を訪問し研究文献の収集・分析を行うとともに、オーストラリア・パース市で開催された国際学会でこれまでの成果についての口頭発表を行った。具体的には、5つの理論アプローチの比較検討をもとに、本研究の分析方法として適用することが可能なオリジナルな理論的枠組の構築を試みた。また、対外政策論全般への理論的貢献としてrational actor model (重商現実主義および積極的国家アプローチ)とgovernment politics model(制度分析アプローチ)の間の理論的隔たりを埋める試みを行い、日本の対外援助の「政策目的」と「政策決定過程」の関係を明らかにする研究を推進した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上述のように平成26年度は精力的に文献収集や学会発表を行ったが、所属大学における教育及び管理運営業務の負担増により、必要な研究時間が十分に確保できなかった。その結果、計画していた調査と発表の延期など、研究の達成度がやや遅れることとなった。そのため補助事業期間の延長申請を行い、一年間の延長が承認された。
|
今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、これまで収集した文献やインタビュー資料の徹底的な分析、及びベトナムでのインタビュー調査と国際学会発表を実施することにより、本研究の完成を試みたい。また、研究成果をまとめることで、著書の出版が可能な場合は、出版準備へと取りかかりたい。もしそれまでの研究だけでは著書の出版が困難な場合は、以後の研究の方向性を定めることで、著書の出版への展望を明確にしたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究が当初計画よりやや遅れたことによる研究予算の未執行が次年度使用額が生じた理由である。補助事業期間の延長が承認されたため、当該助成金は平成27年度の研究費として使用したい。
|
次年度使用額の使用計画 |
主にベトナムでのインタビュー調査と国際学会での発表のための経費として使用したい。
|