研究課題
基盤研究(C)
戦前日本におけるマルクス主義の普及を、主にその出版史から考察した。研究成果として、1800点以上にのぼるマルクス主義文献を収録する文献リストを作成するとともに、学術あるいは社会運動を背景とする啓蒙書を探索、調査して特徴づけた。加えて、一部ではあるが社会主義文献への発禁処分の実効性を『出版警察報』(内務省秘密資料)から数値で明らかにするとともに、マルクス主義の普及と検閲に関する新たな課題を得た。
社会思想史