研究課題
基盤研究(C)
通説とは異なり、ピグーは、ムアやラシュダルと同様の理想的(非快楽主義的)功利主義者である。そして、道徳哲学を経済学に応用する際に、彼は二つの規準を導入している。欲求充足と必要充足である。必要充足は「ナショナル・ミニマム」論に具体化されている。かつ必要充足としてのミニマムは社会的に優先されるものと彼は位置づけている。この必要充足によってもたらされる帰結は、経済的厚生(効用)と一致するとは限らず、彼によれば、部分的に卓越性を含んだ非経済的厚生である。
経済思想