研究課題/領域番号 |
24530217
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
柳田 芳伸 長崎県立大学, 経済学部, 教授 (80239813)
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研究分担者 |
山崎 好裕 福岡大学, 経済学部, 教授 (90268970)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | マルサス書簡 / A.ヤング / ホイットブレッド / ジェフリ / ホーナー / ウィルモット・ホートン / パーネル / チャーマーズ |
研究実績の概要 |
2014年の11月2日と2015年2月22日に福岡大学で研究会を開催し、既に研究成果をまとめている研究協力者・中野力以外の本研究の参加者全員が1度ないしは2度の報告を行い、研究成果の取りまとめに入った。以下、参加者の各々の最終的な成果課題のみを記載する。 研究協力者・中野力「マルサス=ゴドウィン人口論争の1展開ーマルサスのゴドウィン宛書簡(1798年8月20日)を中心としてー」、研究代表者・柳田芳伸「2版『人口論』書評以降のA.ヤングとマルサスとの知的交流」、研究協力者・田中育久男「救貧法改革案におけるホイットブレッドとマルサスの交流」、柳田芳伸「マルサスとパーネルーアイルランドの10分の1税制度の改革と関連してー」、研究協力者・荒井智行「地金論争期におけるジェフリ、ホーナーとマルサス」、研究協力者・真鍋智嗣「救貧法をめぐるマルサスとチャーマーズ」、共同研究者・山崎好裕「マルサス植民政策論の態様と変遷:ウィルモット・ホートン宛マルサス書簡の調査から」、山崎好裕「マルサスとケンブリッジ帰納論者:ヒューウェル宛マルサス書簡を通して」。 研究成果報告書では、以上の7つの個別研究に加え、精選した約30通のマルサス書簡(これまで未刊のものや新発見のものも含む)の翻訳をも併載する。以上の研究から、マルサスが人口論や経済学を完成させていく際に、性急な「単純化し一般化する方法」を厳に戒め、多数の同時代の有識者たちとの知的交流を通して、より「広大で包括的な経験」で裏付け、その客観性を保持、整備しようとしていた史実が浮かび上がってくるであろう。
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