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2013 年度 実施状況報告書

インプライドデータの統計分析

研究課題

研究課題/領域番号 24530223
研究機関鳥取環境大学

研究代表者

高橋 一  鳥取環境大学, 経営学部, 教授 (70154838)

キーワードImplied Probability / Credit Risk / Measure Change / Liquidity
研究概要

本研究では流動性のモデル化をDuffie-Singleton(1999)やJarrow-Turnbull(1995)等の理論モデルの中で行ってきている。その為、理論的に求められる倒産確率等はマルチンゲールMeasure(リスク中立的世界)下で求められており、実証分析の際には現実の確率への変換が必要となる。(Takahashi(2011) のフレームワークの基ではリスク中立世界と現実の確率は一致しているため例外的に、この問題は生じない。)しかし、一般には当該測度変換は必要であり,その為の方策を講じる必要があった。25年度では(特に)後半部において本課題を集中的に取り組んだ。
Impliedデータにに基づいた推定量の統計的性質、主にその漸近正規性の問題について昨年度はHarvard大学のChernoff教授を訪れ、データの持つ問題点について幾つかの助言を頂いた。又、大偏差原理が成立するための条件について幾つかの議論を行った。リスク中立的世界に於ける倒産確率の経済学的な意味等についてはBoston大学でPaolo Guasoni教授と意見交換を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

1.S.Rossが提案する測度変換方法は本研究では上手く応用できない事を確認。以下で示す方法を開発した。
2.Radon Nikodymの定理を直接適用し、尤度比に大数の法則等を適用し測度変換項を推定すル事により幾つかの結果を得た。その結果は2014年1月のJAFEE冬の大会で一部発表している。
3.早稲田大学の紀要への発表
"Estimation of default probability under real probability measure" By Reiko Tobe and Hajime Takahashi WEB ワーキングペーパー 早稲田大学ファイナンス研究科 2014

今後の研究の推進方策

今年度は本研究の最終年となることより、全体の纏めをおこなう。
流動性に関しては、時系列モデルへの拡張。基本的にはTakahashi(2011)のフレームワークで行うため、実証分析ではリスク中立測度と実際の確率とは等しいと仮定する。
不均一分散モデルへの拡張。

次年度の研究費の使用計画

年度末に国内出張を計画していたが体調都合により中止となった。
国内出張で早稲田大学戸辺助手との研究打ち合わせを行う。

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公開日: 2015-05-28  

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