日本の民間企業就業者を対象に仕事の満足度と人口的社会的要因や仕事に関する他の主観的認識との関わりが、リーマンショックのような大きな経済変動によってどのように変化するかについて実証分析を行った。また、仕事の満足度だけでなく生活の満足度や健康、所得といった仕事の満足度に影響を及ぼす要因のデータを使って全般的な仕事の満足度の不平等度を計測した。いずれも主観を表す順序データを扱うため多変量順序プロビットモデルを作りベイズ法で推定した。後者の研究では、4つの主観的認識を表す変数から不平等度を求めるための単一指標を導く多次元尺度について、ベイズ法を使った新しい分析手法を提示した。
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