我々の主たる研究目的は、2つのタイプのイノベーションにより製品のライフサイクルが内生的に生じる成長モデルを提示することである。我々の理論研究の結果は、以下である。既存企業は生産コストを低下させるため、斬新的な技術革新を行う。新規参入企業は市場を奪うため、革新的な製品の開発を目指す。2つのタイプのイノベーションの相互作用により、創造的破壊を伴う製品ライフサイクルが生じる。研究の結果、均衡において、生産性の改善のみが生じる均衡、創造的破壊のみが生じる均衡、2種類のイノベーションにより製品のライフサイクルが生じる均衡、3種類のタイプの安定的な成長経路が存在する。
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