研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は,利益団体が存在するもとで経済政策が各国の所得水準に与える影響を,世代重複モデルを用いて理論的に明らかにすることであった。研究期間を通じて,各ロビー団体の行動が,政治家の意思決定を変えるため(1)経済の資本ストックの変化を通じて,次の世代の経済厚生に影響を与えるということ,(2)各個人の所得水準と各所得層の人数にトレードオフが生まれる(例えば,ロビー活動によって低所得層が所得水準を引き上げれば,低所得層の人数が増える)ということの2点が明らかにされた。
経済成長論