本研究プロジェクトは、これまでに存在している貿易財と国際規格の対照表を作成することから始まっている。まず、HS6桁の財とICS(国際規格分類)コードの対照表を作成しており、これはすべてのHS6桁財を含んでいる。また異なる版のHS(HS1996からHS2007まで)に対応させている。そして、この対照表に基づき、OECD加盟国と一部非加盟国(途上国)を含む57カ国の双方向貿易データを用いて、国際規格のある差別化(S)財は、国際規格の無い差別化(D)財よりも、貿易の代替性が高いことを実証的に示した。加えて、日本の国内規格、JIS、の貿易促進効果に関しても実証的に分析を行なった。
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