研究課題/領域番号 |
24530272
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
土門 晃二 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (00264995)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 経済政策 / プライバシー |
研究実績の概要 |
平成26度は、第一に台湾とタイで収集したアンケート・データを使った分析を修正し、論文投稿を行った。有意義なレフェリー・コメントをもらい再度修正を行ったが、論文掲載受理には至っていない。改定論文は、ディスカッション・ペーパーとしてウェッブ上に公表した。論文掲載受理のためには、データの裏付けになるモデルが必要とされ、そのための考察も行った。均一なユーザーではなく、ストリートビューの利便性やプライバシー侵害に対する嫌悪感などの違いを考慮したモデルが必要であり、簡単に分析できるモデルではない。さらに、アンケート・データとの関連性を示す必要があり、論文を纏める段階には至っていない。 第二に、SNS上で発生するプライバシー侵害のモデルの拡張を行った。コブ・ダグラス型の効用関数を使い、製品差別化の議論を拡張して考察した。シミュレーションによって具体的なイメージを構築する予定であったが、まだ整理ができていない。 第三に、複雑ネットワークの確率モデルを用いて、SNS等で発生するプライバシー侵害のモデルを構築し、プライバシー侵害とネットワーク拡張性の関係について考察した。前述のモデルは製品差別化モデルの援用であるが、このモデルは、ユーザー個人のネットワーク接続数のベキ則の説明に使われているものであり、直接経済学のモデルとの関連性はない。しかしながら、コブ・ダグラス型の効用関数から、アクセスする確率を裏付けることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
投稿後の論文修正に時間がかかってしまった。最終的な論文掲載の受理に向け、新たな解決すべき課題が見つかり、予定が遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
残されている課題が明確になっているので、それを解決して再投稿を行う。複数論文の掲載に向けて、本年度は本テーマに関して集中的に考察を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
実証データ分析による論文作成に時間がかかり、また理論モデルの修正・拡張および数値計算に課題の積み残しが生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
シミュレーション分析に集中して理論モデルの修正・拡張を行い、論文の改正をする。その後、学術雑誌に投稿を行う。
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