| 研究実績の概要 |
平成27年度の研究実績として，査読付きの公刊論文2点，国際学会の発表論文2点および，国内学会の発表論文2点が挙げられる。1点目の公刊論文“Airport privatization in international inter-hub and spoke networks”は本研究の計画を拡張して，複数のハブ空港と地方空港を結ぶ国際的なハブ型ネットワークにおける空港の民営化のあり方について分析している。2点目の公刊論文“Hub congestion pricing: Discriminatory passenger charges”は本研究の計画をさらに拡張して，ハブ型ネットワークにおけるハブ空港の料金設定のあり方について議論している。この公刊論文は国際学会の発表論文“Hub airport congestion pricing: Discriminatory passenger charges”および“Hub airports congestion pricing and capacity investment”の2点をもとにして，数回の改訂を踏まえて，最終的に国際学術専門誌「Economics of Transportation」に投稿し，公刊されたものである。また，国内学会の発表論文“Convenient Flight Connections vs. Airport Congestion: Modeling the ‘Rolling Hub’”および“A General Equilibrium Analysis of Airport Pricing, Capacity and Regulation”の2点は当初の研究計画を大手航空会社の運航戦略，ハブ空港の外部効果と空港料金の規制政策まで拡大して，発展させてきた研究成果である。これらの論文6点は本研究の目的と一致しており，得られた研究成果のもとで，航空および空港産業に対する具体的な政策提言がされている。
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