日本のデータリッチDSGEモデルの開発ではSmets and Wouters (2003,2007)モデルを採用しデータの系列数を55系列まで拡張した。米国のデータリッチ型のDSGEモデル開発ではさらに金融2部門を導入した上に40系列のデータを採用して推定した。このモデルでは構造ショックのボラティリティを時変型に拡張した。歴史分解の寄与度分析では構造ショックが固定型ボラティリティか時変型かにより分析結果が変わることを示した。 ゼロ金利制約下でのマルコフスイッチDSGEモデルの開発では、金融政策ルールがインフレ退治に積極的か消極的かという2レジームにスイッチするモデルにゼロ金利制約を付加した。
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