研究課題/領域番号 |
24530320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
宮崎 憲治 法政大学, 経済学部, 教授 (10308009)
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研究分担者 |
郡司 大志 大東文化大学, 経済学部, 准教授 (50438785)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 平均限界税率 / 経済政策 / 財政政策 / 金融政策 / 日本経済 / 景気循環会計 |
研究概要 |
本年度は、既存研究の整理とともに、論文作成をおこなった。月に二度直接あって議論をするほかにメイルでやり取りをした。その成果は「日本における男女別の労働ウェッジ」としてまとめられた。これを、法政大学比較経済研究所のワーキング・ペーパーにまとめた。6月に予定されている日本経済学会の春季大会に投稿をおこない、採択された。 また査読付き論文として、「A Hump-Shaped Relationship between Inflation and Endogenous Growth」 がJournal of European Economyに、「Inflation, growth and impatience in a generalized cash-in-advance economy」が International Journal of Financial Researchに掲載された。また「On Recursive Utility and the Superneutrality of Money」が Economic Modellingに採択され、掲載予定である。 成果発表として、6月にリトアニアのヴィルニュスで、10月にカナダのモントリオールで、翌4月にオーストリアのウィーンで論文報告を実施した。また、国内において、研究集会「経済の数理解析」で「Animal Spirits of Competitive Market Economy」を報告した。 さらに、2012年8月10日-11日に、研究連携者の所属する信州大学において、第1回マクロ政策分析研究会「平均限界税率をもちいた日本経済のマクロ政策分析」を実施し、8人の参加があり、それぞれ研究成果を発表し、議論を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の目的にあげた4つの論文のうち、一つが「日本における男女別の労働ウェッジ」という論文になっている。他についても、若干の軌道修正が必要であるが、方向性が見えてきており、論文完成に向けて着実に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
最新の経済動向をフォローアップしつつ、英文論文を作成し国内外の学会で成果を発表し、修正をおこない、査読付き学術雑誌に投稿を実施する。論文作成には数値計算および実証分析が必要なため、そのための数値計算環境の整備、データの整理も継続的に実施する。その成果を学会だけでなく、より濃密な議論をおこなうために研究会を開催し、研究連携者を中心に10人程度の研究者を招待し、その成果発表の機会を設ける。 具体的な予定として、6月に予定されている日本経済学会の春季大会で共同研究者との共著「日本における男女別の労働ウェッジ」を報告予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
最新の経済動向をフォローアップするために経済学関連図書の購入、数値計算の効率的な運用のためにコンピューターの購入、および関連ソフトウェアと備品の購入を考えている。さらに資料整理補助のため、アルバイトの雇用、成果の確認のために共同研究者および研究連携者を交えて、研究会を開催する。また、研究成果を英文にまとめ、より精度の高い論文のために、英文校閲費、その成果の報告のために国内外の学会出張をおこなう予定である。
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