我が国における地域介護サービス提供の費用効率性を「技術効率性」、「配分効率性」、「価格効率性」に分解したうえで計量的に推計し、都道府県、市町村等の各地方自治体のサービス提供における責任主体の取り組みやサービス、特徴、政策、外部環境などによる影響が、統計的に影響を及ぼしているのかを検証し、改善策を検討した。当該研究においては、ノンパラメトリックな手法である「包絡分析法(DEA;Data Envelopment Analysis)」とそれを発展させた類似のモデルを援用し、分析を進めてきた。さらに、マルムクイスト指標を用いて、分析を時系列に拡張し、公的介護保険制度創設以後の生産性の変化を分析した。
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