研究課題/領域番号 |
24530335
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
中原 裕美子 九州産業大学, 経営学部, 准教授 (40432843)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 国際労働力移動 / 台湾 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、これまでに行った先行研究の収集と分析、各種統計データの収集と分析、海外現地調査の結果を踏まえ、台湾における頭脳流出の程度、台湾が海外の高度人材を引きつける要因、台湾が海外高度人材を引きつけるに当たっての政策的なハードル、に関して、整理を行った。 そして、平成25年度に明らかになった、「台湾は、海外高度人材に対し、政策的に門戸が開かれているが、引きつける誘因が小さい」ということを、2010年以降の台湾をめぐる高度人材の国際移動の大きな特色と捉え、これまで行ってきた先行研究の収集と分析、各種統計データの収集と分析、海外現地調査の結果の整理をまとめて、英語による成果論文の執筆を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、研究期間中に、2010年以降の台湾をめぐる科学技術人材の移動、すなわち諸外国から台湾への移動、および台湾から中国への流出について分析し、「後発国から後発国へ」という新しい移動の類型を明らかにすることを目的としていた。 その3年間の研究がいちおうは完成し、英語論文としてまとめられたので、概ね予定通りに進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度、英語による本研究の成果論文を執筆し、海外ジャーナルに投稿したものの残念ながら不受理となった。期間延長をお認めいただいた今年度は、海外ジャーナルに受理されることを目指して、研究の見直しと論文の書き直しを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究の成果を英語論文としてまとめ、SSCIにリストされている、国際労働力移動の分野では有名なジャーナル、 Asian and Pacific Migration Journalに投稿したが、不受理となった。 そのため、書き直し再投稿の場合に備えて取っておいた英文プルーフリーティング費用や投稿料が不要となった。
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次年度使用額の使用計画 |
上述の海外ジャーナルの不受理理由の1つに、「最近のインタビューがない」とあったため、新たなインタビュー調査実施などを検討している。また、別の観点からの調査のための出張、書き直しに伴う資料収集を行うための国内出張、書籍購入などの費用、書き直した論文の英文プルーフリーティング費用、海外ジャーナル投稿料などに使用する。
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