本研究は、企業が企業固有の私的情報を有する場合に、投資家に情報開示するためにコストがかかる状況を想定し、企業や金融機関のリスク管理・保険需要を動学的に均衡分析して、それらの資産・負債の価値評価の枠組みを明らかした。とくに、2つの論文を英文査読ジャーナルに発表し国内外で学会発表・講演して研究成果を社会に発信した。この研究成果は、さらに災害債券やコンティンジェントキャピタルなどの保険リンク証券の研究として、平成27-29年度の科研費基盤研究(C)(一般):保険リンク証券の動学一般均衡分析と金融安定化効果(課題番号15K03537)に発展的に繋がっており金融危機後の金融市場安定化に役立つ。
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