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2013 年度 実施状況報告書

合理的・非合理的な学習効果を考慮した債券とCDS価格モデルの発展とその実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 24530351
研究機関広島大学

研究代表者

小野 貞幸  広島大学, 社会(科)学研究科, 講師 (80602002)

キーワード債券価格 / 学習効果 / クレジィト・デフォルト・スワップ
研究概要

当該年度は金融資産に投資する際に感情に左右される非合理的な投資家と感情に左右することのない合理的な投資家が市場に共存する場合、それら投資家の学習効果を債券発行者の債務不履行の保険となるクレジィト・デフォルト・スワップ(CDS)に応用し、新たにその理論価格を求めた。その式によるとインフレーション、流動性、デフォルトが影響するリスクプレミアムは学習効果から生ずる正確には観測が不可能な経済状況に対する投資家の信条が理論的に影響することが証明された。このことは金融政策立案者がCDSの市場を安定させるには投資家の信条に働きかけることが重要であることを支持する。
また学習効果を国債に応用した研究の発表を米国の中西部地区ファイナンス学会で発表し、加えて次年度に米国の東部地区ファイナンス学会で発表することが確定された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年度と同様、当該年度も理論面では成果を出したと言える。実際、平成26年度に計画されたクレジィト・デフォルト・スワップの保障料の理論式を導いており、当該年度も理論面では当初の計画より進んでいる。理論を前倒しでおこなったため、遅れている実証研究は平成26年度に集中してなされる予定である。

今後の研究の推進方策

これまでに導いた国債や社債価格とクレジィト・デフォルト・スワップの保障料の理論式の実証研究に主に時間を費やす方針である。米国と日本の国債、社債とクレジィト・デフォルト・スワップをデータを集め実証研究を行う。

次年度の研究費の使用計画

当該年度は予定していた実証研究を行えずデータを購入しなかっため次年度使用額が生じた。
次年度の研究費の主な利用目的は、米国と日本の国債と社債価格のデータそしてクレジィト・デフォルト・スワップ保障料のデータを購入する。学会での発表のための渡航費用、論文投稿・英文校閲、ソフトウエア(Matlab, Matlab toolboxなど)の保守を計画しております。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Term Structure Dynamics in a Monetary Economy with Leranning2014

    • 著者名/発表者名
      小野貞幸
    • 学会等名
      Eastern Finance Association
    • 発表場所
      米国 ピッツバーグ市
    • 年月日
      20140411-20140411
  • [学会発表] Term Structure Dynamics in a Monetary Economy with Leranning2014

    • 著者名/発表者名
      小野貞幸
    • 学会等名
      Midwest Finance Association
    • 発表場所
      米国 オーランド市
    • 年月日
      20140308-20140308

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公開日: 2015-05-28  

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