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2013 年度 実施状況報告書

地域間競争の研究:オークション理論の応用と地域間課税ベース分割の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 24530374
研究機関立命館大学

研究代表者

松本 睦  立命館大学, 経済学部, 教授 (00253766)

キーワード専門書出版 / 研究者交流(国内)
研究概要

本研究の目的は,地域間競争をオークション理論と地域間課税ベース分割の観点から行うことである.この研究に向けて文献収集・精読を行ってきた.H25年度においては,地域間競争に関する専門書作成のために前倒し支払い請求を行った.この専門書は租税競争に関するものである.資本税競争理論に関する包括的サーベイと公共要素に関する理論研究を軸としており,オークション理論に基づく補助金競争や課税ベース分割の問題に関する記述を含むものである.助成期間中(H24~H26年度)の専門書完成を目指して,当初の計画よりも早期に着手したが,作業が順調に進み,H25年度3月に有斐閣から出版することができた.
H25年度においては,H24年度に引き続き,若手・中堅財政学者を中心とするセミナー「地域経済の財政分析」を開催した.このセミナー開催については,大分大学財政学研究会及び関西公共経済学研究会の協力を得ており,講師謝礼のみを本研究の資金から負担している.報告者は,柳原光芳(名古屋大),塩津ゆりか(愛知大),中澤克佳(東洋大学),赤井伸郎(大阪大学),篠崎 剛(東北学院大),田中宏樹(同志社大)である.座長は菅原宏太(京都産業大),井田知也(大分大)である.(敬称略) 報告内容は,租税競争に関する戦略的行動及び政府間財政移転の理論研究や,国民健康保険や地方債に関する実証研究に関わるものであり,33名が参加者して活発な討論が展開された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画よりも早く専門書の作成作業を終えることができた.また,H25年度については,研究計画どおりにセミナーを開催することができた.他方で,昨年度学会報告した論文は,海外専門雑誌からリジェクトされており,専門雑誌向けの論文作成を重点的に行う必要がある.

今後の研究の推進方策

H26年度においては,海外専門雑誌への投稿を目指して論文作成を行う.本研究のテーマである「オークション理論と地域間課税ベース分割」に限定せず,租税競争に関わるトピック全般に範囲を広げて論文作成に取り組む.
H24及びH25年度に引き続いて,若手・中堅研究者を中心としたセミナーを開催し,国内の研究レベルの向上や研究者間の意見交換を行いたい.

次年度の研究費の使用計画

専門書出版の経費を150万円程度と想定していたが,出版社の見積もりは140万円強の支出額であった.出版見積もりを受け取った段階でセミナー経費への充当を考えたが,当初の想定よりもセミナーの規模が大きくなり(謝金対象者8名),残高10万円弱では適切な支出は難しいと判断した.
H26年度に開催を予定しているセミナーの経費(謝金等)への充当を計画している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 租税競争の経済学:資本税競争と公共要素の理論2014

    • 著者名/発表者名
      松本 睦
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      有斐閣

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公開日: 2015-05-28  

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