| 研究課題/領域番号 |
24530375
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| 研究機関 | 龍谷大学 |
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研究代表者 |
西垣 泰幸 龍谷大学, 経済学部, 教授 (20180599)
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| 研究分担者 |
牧 大樹 龍谷大学, 経済学部, 准教授 (60423737)
西本 秀樹 龍谷大学, 経済学部, 教授 (70164605)
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| キーワード | ヤードスティック競争 / 情報の非対称性 / 公共選択 / ナッシュ均衡 / 電子政府評価 / SNSによる情報発信 / 政策評価 / 行政の効率化 |
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| 研究概要 |
①地方政府間のヤードスティック競争モデルの構築とそれを用いた地方公共財・サービス供給の最適性の分析に関しては、西垣が、住民の私的財と公共財の選好体系を導入したわれわれのモデルをもとに、政府による政策情報の提供をモデル化した「シグナリングによるヤードスティック競争モデル」を構築し、ヤードスティック投票モデルとの比較検証をした。
②西垣は牧と連携しながら、日本の地方政府間のヤードスティック競争モデルに関する実証分析について、都道府県レベルのヤードスティック競争に加えて、市町村間のヤードスティック競争の実証分析を行った。ナッシュ均衡型反応関数の推計により市町村間のヤードスティック競争の存在に関する一定の証拠を示すことに成功した。また、西本との連携により、SNSを用いた情報発信の浸透に関する検証を行っている。
③新たな電子政府評価モデルの作成に関して、西本は専用の知識データベースの作成に着手するとともに、海外の研究協力者との連携により電子政府評価に関するIPAモデルの拡張に取り組み新たな手法（S-SM）を用いて電子政府評価を行った。
④電子政府の活用による地方政府の行政効率の計量分析に関しては、西垣が牧と連携しながら、効率性評価モデルの構築に取り組んだ。同時に、西本が進めている電子政府による公共サービス供給の実態調査データの提供を待って、DEA分析による公共財供給の費用関数の計測を行う予定である。
⑤これらの研究成果を取りまとめ、国際会議３回、国内学会２回、中央大学との研究ミーティングでの報告１回を行い、計１０編の論文と著書1冊を刊行した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①理論モデルの構築に関しては、地方公共財供給の効率性を改善するための政策情報の提供や住民への情報開示の重要性を検討するため、地方政府による政策情報提供のシグナリングモデルを構築して比較検討した。また、ヤードスティック競争の厚生分析に関しても基本的なモデル構築を行った。
②ヤードスティック競争の実証研究については、都道府県レベル、市町村レベルの双方に関して推計モデル、手法の精緻化を行いヤードスティック競争の存在に関するより安定した結論を得た。また、SNSを活用した政策情報の開示の有効性を検証した。
③電子政府評価に関しては、知識データベースの構築を行い試行的に運用している。また、IPAモデルを拡張して、S-SMを用いた電子政府評価を行った。
④電子政府の活用による地方政府の行政効率化の検証に関しては、評価モデルを構築しており、西本が取り組んでいる電子政府による公共サービス供給の実態データの提供を待ってDEA分析による費用関数分析を開始する。
⑤上記の研究成果を、国際会議、国内学会、コンファレンス、国内外の学術雑誌、著書などを通じて国内外に積極的に発信している。
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| 今後の研究の推進方策 |
①地方政府間のヤードスティック競争モデルの構築とそれを用いた地方公共財・サービス供給の最適性の分析に関しては、西垣が、住民の私的財と公共財の選好体系を導入したわれわれのモデルを拡張して、行政効率や地域間財源移転などの経済厚生分析を行う。
②西垣は牧と連携しながら、日本の地方政府間のヤードスティック競争モデルに関する実証分析について、西本との連携により、SNSを用いた情報発信の有効性とヤードスティック均衡の関係性に関する計量分析を進める。
③電子政府評価に関しては、知識データベースの構築を完成させ、評価支援機能の検証にとりかかる。また、IPAモデルを拡張して、S-SMを用いた電子政府評価の完成させ政策提言を行う。
④電子政府の活用による地方政府の行政効率の計量分析に関しては、西垣が牧と連携しながら効率性評価モデルを用いて、西本が進めている電子政府による公共サービス供給の実態調査データの提供を待って、DEA分析による公共財供給の費用関数の構築と効率性の計測を行う。
⑤上記の研究成果を取りまとめ、国際会議、国内学会、コンファレンス、国内外の学術雑誌などを通じて国内外に積極的に発信してゆく。
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| 次年度の研究費の使用計画 |
用品の購入において、割引により予定より低廉で購入できたため。
プリントアウト用紙など消耗品の購入に活用する。
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