本研究では、社会保障の受益と負担に関する実証的分析を行った。具体的には、所得税、間接税を含む消費課税、年金・医療・介護などの社会保険料といった社会保障の財源面に加え、支出面の社会保障サービスについて分析を行った。分析手法は多岐にわたるが、データを用いた実証的分析を駆使している。専門論文や学会報告だけでなく、新聞記事にも寄稿することで、研究成果を社会的に開示することができた。なお、本研究の成果のひとつである上村・足立(2015)『税と社会保障負担の経済分析』(日本経済評論社)は、第25回租税資料館賞を受賞した。
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