研究課題
基盤研究(C)
日本の薄型テレビの当初のイノベーション・システムは、同質的企業間競争など、以前と基本的に同型であったが、科学や工学の大きな役割、企業戦略の多様性の発生、公的研究機関や政策の役割が小さかった、などの違いがあった。このうち企業戦略の多様性の定着や企業の秘密主義の強化は全体の知識のスピルオーバーを乏しくするなど、 後の産業全体のダイナミズムにはマイナスに作用した。このダイナミズムの劣化が日本の優位の喪失の背後にあった。
経済学