研究課題
基盤研究(C)
ドイツの高品質を特徴とするものづくりとそれを支える諸条件(技能養成制度など)は、19世紀末以降本格的に発展する。その要因は、しばしば論じられるように手工業制度などドイツ的伝統のなかに求められるのではなく、原材料価格や賃金水準の上昇といった国内生産諸条件の変化と世界市場における国際的競争関係のなかにあった。ドイツ産業にとって輸出は生命線ともいえる重要性を有しており、国際競争に対応した結果が高品質生産の追求とそれを支える技能養成制度の発展であった。
ドイツ経済史