研究実績の概要 |
今年度は、本研究の成果発表の年度となった。まず、社会経済史学会の学会誌に論文が掲載された。また、World Economic History 2015 および全米アフリカ学会(African Studies Association)にて、口頭発表をおこなった。このうちWorld Economic History 2015 で発表した論文のデータが欲しいという依頼が海外の研究者からあり、提供した。その論文は、Gardner, Leigh, 'The curious incident of the franc in the Gambia: exchange rate instability and imperial monetary systems in the 1920s', Financial History Review, 22 (03), 2015, 291-314として発表された。また、そのデータを公開する目的で、'Movements of Silver Coins between France and Senegal 1833-1925: Evidence from French Trade Statistics', 2016として大学のDiscussion Paperにまとめると同時に、ワーキングペーパー公開サイトSocial Science Research Networkに2016年2月にアップしたところ(http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=272440)、発表から2か月のランキングで、Central Bank Policies等、3項目でダウンロード数がTop10に入ったという連絡をサイト運営者からいただいた。 これ以外に、書籍の分担執筆という形で、本研究に関する論文を英語、日本語それぞれで1本ずつ、2本執筆した。 現在、全米アフリカ学会で発表した論文を査読誌に投稿すべく英文の論文を、また書籍として刊行する準備を行っている。ただし、書籍については細かい点の確認がまだ必要であり、もう少し時間がかかりそうである。
|