研究課題/領域番号 |
24530398
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤原 克美 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (50304069)
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キーワード | ソビエト / ファッション / 消費文化 |
研究概要 |
ソビエトでの衣服の生産・流通の実態と、その結果として現れるファッションについて検討し、「1950~60年代のソビエト・ファッション」を執筆した。 また、2013年9月にレバダ・センターを通じて「ソビエト時代の衣服の消費に関するアンケート調査」を実施した。調査の対象は、レバダ・センターの月例調査に含まれる集団(1600名)のうち、50歳以上の男女(約660名)で、回答者が18~25歳の時期の消費行動について調査員による面接形式でアンケート調査を実施した。調査結果の詳細な検討は次年度の課題だが、論文執筆につなげる予定である。 2014年1月25日には、成果の社会への発信の一つとして、「ファッション今昔物語――ソビエト・ロシアの女性の服装――」というタイトルでユーラシア文化サロンの講義を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度も論文1本を執筆することができた。 また、予定していたアンケート調査を実施することができた。 ただし、現地企業調査の実施は見送られた。
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今後の研究の推進方策 |
1920~30年代、50~60年代と時代を追ってソビエトのファッションを経済的側面から検討してきたので、本年度は、70~80年代を中心に分析する。この時代の状況については、過去の出版物のみならず、前年度に実施したアンケート調査を利用して明らかにする。 また、この年代は、本研究テーマの中でも特に注目しているジーンズが人々に認知され、生産も試みられた時代である。したがって、ファッションの生成という一般的な状況に加え、ジーンズの普及についても別個の論文執筆を計画している。
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次年度の研究費の使用計画 |
年度内にジーンズ生産企業の訪問を試みる予定であったが、他の業務等の都合で訪ロできず、実施することができなかった。 2014年度のできるだけ早い段階で、企業訪問の依頼を試みる。企業調査の承諾が得られれば、企業調査費に充当する予定である。不可能な場合は、図書館での資料収集のために利用する。
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