研究課題
基盤研究(C)
太平洋戦争期の経済総動員の根幹となった物資動員計画を一次資料を基に分析した。この結果、「大東亜共栄圏構想」の以下の実態が詳細に明らかとなった。(1)保有船舶を最大限に活用して、アジア・太平洋地域の資源の安定確保を目指したこと。(2)資源開発輸入構想と海上輸送計画が縮小するとともに、自給圏構想は破綻したこと。(3)国内の資源回収、施設、労働力の再配置が徹底して行われたこと。(4)資源の重点配当産業では敗戦直前まで拡充が進められたこと。
現代日本経済史