研究課題
基盤研究(C)
本研究は、産業報国会に焦点を当てた。産業報国会は、第二次大戦中に多くの企業で設立された労働者組織で、主に桜林誠氏によって集められた関係資料(桜林資料)は大原社会問題研究所に寄贈された。また、1921年に大原孫三郎によって設立され、41年に産業報国会の下部組織となった労働科学研究所の戦前資料が発見された。本研究は、これらの資料をもちいて、戦時期の国民生活がいかに国家の要請に基づいて変容していったかを明らかにした。
労働史