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2013 年度 実施状況報告書

日本のエネルギー政策思想についての国際歴史共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 24530408
研究機関早稲田大学

研究代表者

池尾 愛子  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70176080)

研究分担者 牧野 邦昭  摂南大学, 経済学部, 講師 (20582472)
キーワード国際研究者交流 / 国際情報交換 / 韓国 / 中国 / 石油 / 石炭 / 原子力 / エネルギー政策史
研究概要

2013年6月8日と9日に静岡文化芸術大学にて開催された日本経済思想史学会年次大会において、国際シンポジウム「日本のエネルギー政策思想:内外の視点から」を組織した。私以外のパネルは、韓国と中国の若手・中堅研究者であり、2人の討論者には新進気鋭の日本人若手研究者たちが担当してくれた。シンポジウムでは議論がかみ合い、懇親会やセッションの合間においても、若手研究者も含めて国際交流が進んでいた。韓国の発表者は、他の研究会においても発表される予定ができるなど、交流の輪が広がっていったようであった。
2013年7月27日には、早稲田大学日本経済史セミナーを開催し、若手の有望株の研究者の発表を得た。
2014年2月14-16日には、大阪大学の国際シンポジウム「アジア太平洋地域への学際的接近:歴史と展望」に出席した。アジア太平洋地域を専門的に研究してきたベテランたちの参加を得て、日本で研究する若手研究者達が刺激を得たような形であったといえる。
2015年8月に開催される世界経済史会議にセッション参加をするべく、準備を開始した。この過程で、日本人若手研究者のより積極的な参加を得るほか、中国からの新たな参加予定者も確保することができた。
1930年代のエネルギー・原料資源問題への関心についてもある程度明らかにすることができ、日本語論文と英文著書の中に盛り込むことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今回のプロジェクトの最大の目的であった、国際シンポジウムを成功裏に実施することができた。2013年6月8日と9日に静岡文化芸術大学にて開催された日本経済思想史学会年次大会において組織した、国際シンポジウム「日本のエネルギー政策思想:内外の視点から」である。パネル1(組織)として、池尾愛子(早稲田大学 商学学術院 教授)が「中長期経済予測、技術進歩とエネルギー政策」を報告。パネル2として、林采成氏(ソウル国立大学 日本研究所 准教授)が「日本の石炭産業と輸送問題-戦時・戦後復興期を中心として-」を報告。パネル3として、尹暁亮氏(南開大学 日本研究院 准教授)が「中日原子力発展モデルとガバナンスの比較」。2人の討論者は、牧野邦昭氏(摂南大学 経済学部 専任講師)と、高橋周氏(東京海洋大学 海洋科学系 准教授)。議論がかみ合い、好評を博した。
2013年7月27日には、早稲田大学日本経済史セミナーにおいて、張允貞(チャン ユンチョン)氏(早稲田大学 経済学研究科 研究生 韓国出身)に、「戦前期日本の海外資源確保と蘭領東インド石油:1940年の日蘭石油交渉と蘭印の対日石油輸出方針を中心に」を報告していただき、情報・議論を交わした。
2014年2月14-16日には、大阪大学の国際シンポジウム「アジア太平洋地域への学際的接近:歴史と展望」に出席した。原子力(発電)政策や貿易実務が抱える問題をめぐるの発表を聴き、情報・議論を交わすことができた。
2015年8月に開催される世界経済史会議(京都)にセッション参加をするべく、準備を開始した。この過程で、新たな連携研究者・研究協力者たちを確保することができた。

今後の研究の推進方策

2015年8月に開催される世界経済史会議(京都)に日本のエネルギー政策に関連するテーマでセッション参加をするべく、準備を進めていく。
若手・中堅研究者の活動の場を増やすべく、早稲田大学での日本経済史セミナー(日本経済思想史学会後援)の開催にも力を入れる。「日本のエネルギー政策思想・歴史」を基軸テーマにしながらも、エネルギー資源価格の形成に影響を及ぼしそうな因子を視野に入れ、国際比較の観点をとりいれることによって幅を広げていく予定である。今のところ、5月半ば、6月下旬、7月下旬、11月下旬に、日本経済史セミナーを開催できる見込みである。

次年度の研究費の使用計画

2013年6月に中国から来日した研究者が、所属先の緊急用務を入れて、帰路を変更したため。
2015年8月に開催される世界経済史会議(京都)に、日本のエネルギー政策思想関連でセッション参加の準備を進めるために用いる。書籍・資料の購入、参加登録費、英文論文のブラッシュアップ費用など。
早稲田大学での日本経済史セミナー(日本経済思想史学会後援)の開催のために用いる。発表者謝礼、遠方からの発表者には、旅費・宿泊費をサポートする。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「日本のエネルギー政策思想──技術進歩,化石燃料,および電力供給── 」2013

    • 著者名/発表者名
      池尾 愛子
    • 雑誌名

      『早稲田商学』

      巻: (438) ページ: 549-562

  • [雑誌論文] 「石橋湛山の多面的評価に向けて」2013

    • 著者名/発表者名
      池尾 愛子
    • 雑誌名

      『自由思想』

      巻: (130) ページ: 26-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「福島原発危機は日本原子力立国への影響」(中文)2013

    • 著者名/発表者名
      尹暁亮
    • 雑誌名

      『南開日本研究』

      巻: (2013) ページ: 141-150

    • 査読あり
  • [学会発表] 「中長期経済予測、技術進歩とエネルギー政策」2013

    • 著者名/発表者名
      池尾愛子
    • 学会等名
      日本経済思想史学会 年次大会
    • 発表場所
      浜松 静岡文化芸術大学
    • 年月日
      20130608-20130609
    • 招待講演
  • [学会発表] 「日本の石炭産業と輸送問題-戦時・戦後復興期を中心として-」2013

    • 著者名/発表者名
      林采成
    • 学会等名
      日本経済思想史学会 年次大会
    • 発表場所
      浜松 静岡文化芸術大学
    • 年月日
      20130608-20130609
    • 招待講演
  • [学会発表] 中日原子力発展モデルとガバナンスの比較」2013

    • 著者名/発表者名
      尹暁亮
    • 学会等名
      日本経済思想史学会 年次大会
    • 発表場所
      浜松 静岡文化芸術大学
    • 年月日
      20130608-20130609
    • 招待講演
  • [図書] A History of Economic Science in Japan: The Internationalization of Economics in the Twentieth Century (Chapter 1)2014

    • 著者名/発表者名
      Aiko Ikeo
    • 総ページ数
      281
    • 出版者
      Routledge
  • [備考] 日本のエネルギー政策思想についての国際歴史共同研究

    • URL

      http://www.f.waseda.jp/aikoikeo/energy2012-4/

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公開日: 2015-05-28  

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