研究概要 |
平成25年度は、下記の3件の成果が得られた。 1、ビッグデータ時代のデータアナリティクス(日本管理会計学会第1回関西・中部部会報告:平成25年6月15日、甲南大学岡本キャンパス)という題目で報告を行った。ちょうど報告月に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」では、アベノミクスの「成長戦略」の柱としてITが位置づけられ、IT利活用として「ビッグデータ」が挙げられている。ビッグデータによるイノベーションは、企業活動の生産性向上などの業績改善にどう反映するのかについて、IT投資やコスト・マネジメントなどの視点から検討した。 2、Big data trend and industry-specific solutions in Japan(7th International Academic Conference, The International Institute of Social and Economic Sciences, Prague: 平成25年09月) という題目で国際学会報告を行った。ここではガートナー社の提唱するハイプサイクル・モデルを使い、日本のビッグデータ・イノベーションがハイプサイクルの「生産性の台地(Plateau of Productivity)」に至る、どの段階にいるかを議論し、最新事例の紹介を行った。 3、情報経営研究とリファレンス・ディシプリン問題(日本情報経営学会誌,Vol.34, No.2,pp.18-27.)に論文を掲載した(平成26年2月)。本論文では、これまでのハイテク・トレンドの普及と実証研究とのタイムラグを定量的に分析した。その中で、現在進展中のビッグデータについても取り上げ、これまでのトレンド推移と今後の予測を実施した。 3つの成果により、ビッグデータ・イノベーションと業務効率性向上との関連の実証の必要性と焦点が明確化された。
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