研究課題/領域番号 |
24530433
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
松村 勝弘 立命館大学, 経営管理研究科, 教授 (40066733)
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研究分担者 |
篠田 朝也 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (50378428)
田中 伸 滋慶医療科学大学院大学, 医療管理学研究科, 准教授 (60413556)
飛田 努 福岡大学, 商学部, 准教授 (60435154)
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キーワード | ハイブリッド型 / コーポレート・ガバナンス / モチベーション / マネジメント・コントロール / 日本的経営 / 企業価値 |
研究概要 |
本研究は平成21-23年度科学研究費補助金を受けて行った「日本的経営と企業価値経営の融合に関する実証研究:ハイブリッド型日本的経営の研究」の一層の発展を目指し、平成24-26年度科学研究費補助金を受けて行う「日本企業のコーポレート・ガバナンスの多様性と類型化に関する研究」であるが、その1年目平成24年度は、前回研究に際して行ったアンケート調査の分析がなお十分でないところの検討を行った。 2年目の平成25年度は前年同様9月と2014年2月に行った研究会、別途学会参加の機会に行った情報交換を通じて、日本企業が置かれている現状を分析し直すとともに、平成25年11月2日に関西大学で行なわれた日本財務管理学会第 37 回秋季全国大会 での学会発表を行った。「日本企業の経営システムに関する実証研究」という論題で報告し,討論者として小山明宏氏(学習院大学)を得て,研究を深めるのに有意義な意見を貰った。さらに、平成26年度初頭発刊予定の研究代表者松村の論文「企業価値経営から日本的経営へ」などを通じてこれへの学界からの意見を受け、今後の研究の方向性を決めるうえでの参考にしようとしている。 これまでアンケート調査から日本企業の現状を分析し,その多くを「ハイブリッド型」と位置づけてきたが,この「ハイブリッド」の中身をさらに深めるという課題が浮上してきた。これを継続的に深める研究を各人で行っている。その際問題となる,「日本的経営」とは何だったのか,これも各人,とりわけ研究代表者が深める作業を続けている。そのまとめは上記学会報告や論文執筆などから意見を貰い,それらの意見を参考に,また各人の研究の深まりをもとに,再度整理し深めることになる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね順調に推移しているといえるが,なお深めるべき課題が次々と明らかになってきている。それはこれまで研究を続けてきたことにより,各人の認識が深まり,そのことにより解明すべき課題がまだまだあるということに気付いたことによる。研究が深まっていることは間違いない。と同時に,既存の研究,先行研究の問題に次々と気付き,いわばこれまでどの研究者も深めてこなかった課題に気付いたわけであるから,それだけでも学界に貢献しているというべきであるが,これは改めてまとめ学会報告や論文発表を行うことによって,その成果を世に問うことによって還元する以外にないであろう。
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今後の研究の推進方策 |
とりあえずは,今年度最終年度であるので,上記で述べたように深まった問題意識をもとに整理を深め,分析や議論を深めると同時に,成果を学会報告や論文発表としてまとめることになる。ただ,新たに気付いた問題などは,新たに申請をし直して来年度以降につなげるかどうか,これはメンバーの意見交換によって決めていきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
ウィンドウズXPのサポート終了に合わせ,これまでのレッツノートに代えて新しいノートパソコン購入予定をしたが,2014年度分予算と合わせ、一定のスペックのパソコンを購入しようと考えた。さらに,最終年度に向けての作業(インタビューなど)のために,予算を次年度に振り向けた。この点は共同研究者も同様である。 2014年度にも計画している札幌,福岡での勉強会などで上記パソコンを使用する予定である。さらに,インタビューなど、本研究のまとめの作業に予算を活用する計画である。
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