研究課題/領域番号 |
24530436
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
亀井 克之 関西大学, 社会安全学部, 教授 (10268328)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | リスクマネジメント / 中小企業 / 事業承継 / 日仏比較研究 / 国際研究者交流 / 事例研究 / 社会的提言 |
研究実績の概要 |
第12回フランス語圏国際中小企業学会(AIREPME, ASSOCIATION INTERNATIONALE DE RECHERCHE EN ENTREPRENEURIAT ET PME, モロッコ,ユニベルシアポリス,2014年10月30日)において、「中小企業の事業承継に文化的相違はあるか?(EXISTE-T-IL UNE DIVERSITE CULTURELLE DE TRANSMISSION/REPRISE DES PME?)」という共同報告をラウンドテーブル形式で行った。共同報告者はフランスのソニア・ブサゲ(SONIA BOUSSAGUET)、ティエルノ・バー(THIERNO BAH)、カナダのルイーズ・カデュー(LOUISE CADIEUX)というフランス語圏の中小企業の事業承継分野における代表的研究者である。この報告では、中小企業の事業承継に関わる日仏比較を中心とする国際比較を行った。 主催:日本リスクマネジメント学会、後援:在日フランス大使館アンスティチュ・フランセ関西、日仏経営学会、ファミリービジネス学会による「中小企業・老舗企業経営者の健康とリスクマネジメント(LA SANTTE DU DIRIGEANT DES PMES ET SHINISES ET LE RISK MANAGEMENT)」を京都国際交流会館において2014年11月14日に開催し、研究代表者が責任者を務めた。フランス語圏国際中小企業学会(AIREPME)会長であるオリビエ・トレス(OLIVIER TORRES)教授を基調講演者として招へいした。このシンポジウムでは、中小企業の事業承継について、当事者の健康の観点から大きく取り上げた。 上記2つについて、論文と本を作成している。 上記2つの企画を実現したことは、中小企業の事業承継に関わるリスクとそのマネジメントについて日仏比較研究を行うという「研究の目的」に照らして、最大級に近い成果をあげたと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①フランス(語圏)における中小企業の事業承継研究分野の代表的研究者と、フランス語圏国際中小学会において、中小企業の事業承継の国際比較研究の共同報告を行った。 ②フランス語圏国際中小企業学会会長を招いて、中小企業経営者の健康とリスクマネジメントに関するシンポジウムを開催した。中小企業の事業承継当事者の健康と言う観点からのディスカッションもこのシンポジウムの中核テーマとなった。中小企業の事業承継研究について新たな着眼点を導入した。 ①と②により国際研究者交流、国際比較研究という観点から、大きく研究を前進させることができた。
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今後の研究の推進方策 |
①平成26年度に実現した2つの大きな企画に基づく、論文の発表と専門書の発表。 ②健康の視点からの中小企業の事業承継当事者に関する日仏比較調査の実施。 ③新たな日仏シンポジウムの企画。
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次年度使用額が生じた理由 |
フランス語圏国際中小企業学会における報告のための出張の際の航空費用が想定以上であったため、使用計画に変更が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
①~④に充当する。①フランス語圏国際中小企業学会における報告のための出張費用の不足額、②平成26年度に実現した2つの大きな企画に基づく、論文と専門書の発表、③健康の視点からの中小企業の事業承継当事者に関する日仏比較調査の実施、④新たな日仏シンポジウムの企画。
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