研究課題/領域番号 |
24530436
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
亀井 克之 関西大学, 社会安全学部, 教授 (10268328)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 中小企業 / 事業承継 / 日仏比較 / リスクマネジメント / 健康 / メンタルヘルス / 老舗企業 / 地域社会 |
研究実績の概要 |
(1)論文発表:グルノーブル大学ベランジェール・デシャンと並ぶフランスを代表する中小企業事業承継論の研究者であるランス・ビジネススクールのソニア・ブサゲらと共著で査読付き海外ジャーナルに論文を発表した。詳細は次の通りである。Katsuyuki Kamei, Sonia Boussaguet et al. "The transfer of small and medium-sized Japanaese family businesses to the younger generation:narratives by student-successors", International Journal of Entrepreneurship and Small Business, Vol.27, No.4, pp.525-541. (2)日仏共同研究プロジェクト:2016年4月に一月間、モンペリエ大学フロランス・ギリアニ氏を招へいし、日本における中小企業経営者・事業承継者の健康リスクに関する調査の実現に向けて大きく前進した。この調査計画は大妻女子大学と、あんしん財団の協力を得ることが決定した。 (3)国際ワークショップ:フランスで開催された国際ワークショップにおいて日本の老舗・中小企業経営者・事業承継者の健康に関する研究報告を行った。詳細は次のとおりである。"Health of SME maangers in Japanese context pre-test prior to comaparison France and Japan" International Workshop on Health of Small Business Owner & Entrepreneurs, Montpellier Business School, 29 septembre 2016.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
(1)フランスを代表する中小企業の事業承継論の研究者であるランス・ビジネススクールのソニア・ブサゲらと共著で査読付きの海外ジャーナルに論文を発表することができた。(Katsuyuki Kamei, Sonia Boussaguet et al."The transfer of small and medium-sized Japanaese family businesses to the younger generation:narratives by student-successors", International Journal of Entrepreneurship and Small Business, Vol.27, No.4, pp.525-541. ) (2)2016年4月に一月間、モンペリエ大学のフロランス・ギリアニ氏を招へいし日本における中小企業経営者・事業承継者の健康リスクに関する調査について指導を受けた。この調査計画について大妻女子大学と、あんしん財団の協力を得ることが決まった。 (3)フランスで開催された国際ワークショップにおいて日本の老舗・中小企業の経営者・事業承継者の健康に関する研究報告を行った。("Health of SME maangers in Japanese context pre-test prior to comaparison France and Japan" International Workshop on Health of Small Business Owner & Entrepreneurs, Montpellier Business School, 29 septembre 2016.) (4)事業承継者の健康を研究対象の一部とする関西大学経済・政治研究所スポーツ・健康と地域社会研究班をさらに軌道に乗せた。
|
今後の研究の推進方策 |
(1)フランスの事業承継研究者、リスクマネジメント研究者との連携をさらに図る。(2)中小企業経営者ならびに事業承継者への聞き取り調査をさらに推進する。(3)査読付き国際ジャーナルに論文を発表する。(既に掲載予定1件)(4)2017年4月にフランスのモンペリエ・ビジネススクールでも教鞭をとっているヨーロッパを代表するアントレプレナーシップ研究者であるオランダ・エラスムス大学のロイ・チュリック教授を招へいする。同教授は事業承継者を含むアントレプレナーとADHDとの関係の権威と言える存在である。(5)2017年3月に開始された中小企業経営者・事業承継者の健康に関する調査「AMAROK経営者健康あんしんアクション」(あんしん財団・大妻女子大学)に参画し、日仏比較研究へとつなげる。(6)リスクマネジメントに関する文献の中で事業承継のリスクマネジメントについて論究する。(2017年7月刊行予定)(7)中小企業経営者・事業承継者の健康を研究対象の一部とする関西大学経済・政治研究所のスポーツ・健康と地域社会研究班の研究活動をさらに推進する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
(1)中小企業経営者・事業承継者の健康に関する「AMAROK経営者健康あんしんアクション」(あんしん財団・大妻女子大学)が、フロランス・ギリアニ氏の指導を受け、あんしん財団の支援により、2017年3月に開始されたので、その調査研究結果を本課題研究に盛り込むため。 (2)中小企業経営者・事業承継者の健康リスクマネジメントの調査を展開しているフランスの機関AMAROKと共同研究を展開しているオランダのロイ・チュリック教授を2017年5月に招へいするので、その共同研究の成果を本課題研究に盛り込むため。
|
次年度使用額の使用計画 |
理由(1)(2)で記した研究を本課題研究に盛り込むための諸費用。 特に理由(1)(2)で記した研究を海外で発表するための本研究代表研究者の論文や文献の英訳をするための費用。
|